ロシアへ祈りの橋をかける

昨年からご縁をいただいて、ロシアの美術館・博物館に作品を展示する機会に恵まれました。それ故、先日からのウクライナ情勢については、他人事とは思えず心を痛める日々です。

アーティストのスタンスとして、反戦ならロシアから作品を引き上げる選択肢もあります。

しかし、自分が撮った祈りの写真が、今、ロシアにあるということは、何かとてつもない意味を持っているのではないか、と思い始めているところです。

この時代に戦争を望む市民などいないことは、被害側も加害側も同じです。歴史的背景と政治的立場によって狂う歯車は、止めようもありません。

だから国境を超えて、アートと祈りで通じ合う必要性を強く感じています。

そこで今、作品がロシアにあるからこそ、小さな当事者として、自分がロシアへ祈りの橋をかけることができるだろうと、心から思うのです。

この夕焼けの写真は日本海で、祈る太陽の向こうにはロシアとウクライナがあります。

皆さんの祈りが届くよう、この作品にはこれからも、ロシア巡礼の旅を続けて欲しいと願うばかりです。

昨年、現地のテレビ局で放送されました

Written by

MIYABE FILM OFFICE - Filmmaker / Photographer

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