「ダンスハ體育ナリ? 其の三 2021年踊ル?宇宙ノ旅」プラネタリウム公演に参加しています
ダンサー・木野彩子さんの「ダンスハ體育ナリ? 其の三 2021年踊ル?宇宙ノ旅」公演で、プラネタリウム映像制作・コーディネートという肩書で参加しています。
場所は昨年オープンしたばかりの港区立みなと科学館プラネタリウムです。
振り返ってみると、自分が10年以上、プラネタリウムで一貫してやってきたのは宇宙の神話性と物語性でした。その後、映像のフィールドに移って、身体表現や修験道に触れ、身体性の気づきを得て、それが今の自分のバックグラウンドになっています。
改めて、プラネタリウムの星空を見上げて思うのは、この広大な宇宙の中に私たちの身体は在り、そして私たちの身体の中にも宇宙が在ると言う、森羅万象の理です。そうやって身体に立ち返って星空を見上げると、自分の中に深くダイブしていくような感覚になります。
レクチャー・パフォーマンスとしてダンスを解体してきた木野彩子さんは、宇宙を「知識」として分解・解説する事もできました。でも今回、木野さんはプラネタリウムの持つ宇宙の本質的な意味を、身体に問い、表すという難題に、果敢にも挑戦してくれました。それは古代の人々が身体で感じていた原始の「宇宙感」を取り戻す試みであり、学習施設としてレクチャーの場であったプラネタリウムを、身体性に置き換える試みだと思っています。
プラネタリウムとは宇宙と地上を結ぶ神殿のような場所です。そこはいつも天なる宇宙に繋がると同時に、私たちの内なる宇宙にも繋がっています。
宇宙に銀河は1000億個以上あり、私たちの住む銀河系には2000億個の星があります。そのうちの一つである恒星のまわりを、私たちの地球は自転しながら回っています。銀河も、星々も、惑星も、月も、彗星も、宇宙のあらゆるものは互いに干渉しながら運動を続け、それはさながらダンスを踊っているかのようです。
ダンスとは何なのでしょうか。体操? 競技? エンタメ? 芸術? 自我?
いえ、ダンスとは、宇宙の運動そのものなのではないでしょうか?
その片鱗を感じていただけたら幸いです。
(パンフ資料の考察も素晴らしいのでぜひ現地で手にとってください)
■Dance New Air 2020
木野彩子 レクチャーパフォーマンス『ダンスハ體育ナリ?』其ノ三 2021年踊ル?宇宙ノ旅
■公演日時 11/5 Fri 18:30
11/6 Sat 18:30
■上演時間:約60分
■会 場港区立みなと科学館※完全予約制
(増席しました!当日17:30まで購入できます)
https://dancenewair.tokyo/2020/saiko-kino/
構成・出演:木野彩子
プラネタリウム映像コーディネート:宮部勝之
音響:國府田典明
プログラムデザイン:北風総貴(ヤング荘)
企画制作:キノコノキカク
企画協力:NPO法人ダンスアーカイヴ構想
協力:港区立みなと科学館、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)



